とある沖縄民謡歌手KIKOの日常 ーKiko Okinawaー

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3月13日とうとう独唱の日! 豊かな低音歌唱必聴です。 声のキーで悩んでいる方にも役立つ話。

 

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KIKOの古典音楽師匠「島袋英治先生」と。 理屈っぽいKIKOを嫌がらず熱心に教えてくださいます。

 

 

明日はとうとう

前々から告知していた独唱の日です(⌒∇⌒)

目から鱗の女声の低音で唄います

注目です。ぜひ観に来てください(^^)/

(公演ご案内は文末のほうにあります↓↓↓)

 

どうして注目なのかというと

通常 三線音楽では

ちんだみ(調弦)笛でいうところの

A#(2番)~C#(5番)あたりで唄われるのです。

そこをKIKOG(11番)で唄います。

 

KIKOは生まれた時から唄うことが好きな子で

気づいた時には(3歳くらい?)

歌を唄っているか絵を描いているかボーっとしているかのどれかで

そんな生活から自然に、成人前からは

声楽(オペラ)のボイストレーニング

遠藤磯雄氏、

ポップスのボイトレを

福島邦子氏、垣野やよい氏より受けたりしてきました。

そして今、民謡歌手になってからは

自分が自分の先生となり

切磋琢磨しながら喉を鍛えてきました(⌒∇⌒)

 

今日は女性のキーについてのお話を少し。

小中学校の音楽の時間で合唱を経験した、

という方も多いとおもいます。

男性と女性別々に

三声に分けますよね。

女声は、高音パート~低音パート

ソプラノ~メゾソプラノ~アルト

合唱団に居る時KIKOはすべてに属してきました。

音域が広い喉をもって生まれたからです。

しかしその中でも、一番「良い」声が出るのが

「アルト」のパート。

安定した響きで正しく唄いやすい高さなのです。

それはKIKOの楽器である「声帯」と

KIKOのボディに潜んでいる共鳴腔の質が

アルトに一番適しているということです。

生まれつき良く発達して骨格が大きいということも

声帯のサイズが大きくなって音声が低くなることに

影響しているでしょう。

 

もちろん、人によって

高音が美しいソプラノ

女性らしい安心感を与える声メゾソプラノ

それぞれどう恵まれたか違いがあります。

しかし何の世界でも、希少なものには価値がつきやすく

誰もがは出せないソプラノ高音を追求し

高い声が出なければダメ!

ということにメゲて唄うことを諦めた女性に

たくさん会ったことがあります。

 

しかしそうでしょうか

ファン多数の加藤登紀子さんはKIKOよりも低い声でお唄いになるし

いまだ世界的な人気を誇るthe Carpentersカーペンターズ

の女声キーはKIKOとほぼ一緒です。

高音の女声では、若々しさ、清純さ、無垢さ、

女性性や子供の純心を表現しやすいとおもいますが

低音の女声では、落ち着き、成熟、母性、

 人生の機微、光と影、酸いも甘いも噛分けた

 といったような良さがあるとおもいます。

またもっと低い声では、男性でもない、女性でもない、「中性」性、

人間性」の領域といえるような表現ができるかもしれませんね。

 

で。

明日の 琉球古典音楽「子持節」KIKO独唱

長年研鑽を積んだ、まともな声で唄っているのに

何が衝撃的なのかと言うと。

それは「三線」の成り立ちと大いに関係があります。

 

ご存じ沖縄の三線

中国の大三絃を大元として

琉球王国三線-さんしん-として発展。

湛水親方を始祖として発展した琉球古典音楽

中国への冊封貿易を円滑にすすめるための

オ・モ・テ・ナ・シ また

時には政治ツールともなり

琉球王国のサムレー(侍・武士)が

三線を演奏し発展させてきたもの。

そして琉球王国の武士といえば男性。

衝撃的な言い方をすれば、

三線はそもそも男性のための楽器 なのです。

 

琉球古典音楽定番曲、かぎやで風の合唱などでは

基本はCの高さに調弦することが多く

一般的に男性のみなさん

B(3番)~C#(5番)くらいで唄っていますね

それに対し

世間できかれる歌謡曲全般みての女声キーはざっと

G(11番)~A#(2番)くらいです。

 

そして女性には残念なことに

A(1番)以下の調弦では弦が緩みすぎて

まともに鳴ってくれない三線が多々あります。

男性キーのB~C#の高さで張った弦はまさに

ザ・三線

といったようないい音を出すんですよねえ

KIKOはそこ、ちょっと悔しい笑)

 

そんな男性本位な三線音楽の世界ですが

時代は変わり、

近代の芸能界では女性アーティスト花盛り

しかし琉球古典音楽においては

古典的な方法を継承することが大事な柱でもあるので

三線がまともに鳴らないリスクを冒してまで

女性が中低音で唄うことを教えてきませんでした。

でも他ジャンルで自分のキー、声を育ててきた

KIKOがひとたび古典音楽のルールをきちんと学んだら

Gという聴いたことのない低音のはずですが

野村流コンクール優秀賞での成績がトップだったのです!

高音で唄うことは必須ではなかったのです!!

 

A以上の高音キーが出ないからと

三線をあきらめた女性をたくさん見て来ました

そんな方達にはきっとKIKOの唄は励みとなるはず。

ぜひ明日の公演見に来てください。

今年その低音を活かしたCDも出ますが

そちらもぜひ購入して愛聴していただきたいですが(^^)

明日の独唱で生歌、

CDディスクにおさめられない周波数の音域も聴けますから

ぜひ会場にお運びくださいね。

 

 

2019年3月13日()

沖縄市芸能団体協議会主催 第16回定期公演

沖縄市民小劇場あしびなーにて

開演 1830

入場料1000円

共催・沖縄市

 

 

KIKOは「子持節」独唱のほか

幕開け合唱「かぎやで風節~御縁節~揚作田節」

琉球舞踊地謡「かせかけ」「瓦屋」

にも登場です!!

いづれも公演前半なので遅刻しませんように(^^)/

 

酸いも甘いも噛分けた15年に渡るコザ(沖縄市)ライフ

そんなのも個人的に垣間見え()

懐かしいお顔にもたくさん会える、

私的にも走馬燈のような公演でもあります☆彡

いいウタが唄えるようにがんばります

どうぞ見守ってくださいね☆彡

 

 

器の大きい偉大な先生方にも、私が三線弾くことに対し

「頑張ってよ」と応援いただいた記念お宝写真掲載♪♪

( ;∀;)心の励みにしてがんばります( ;∀;)

 

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3日前、国立劇場おきなわにて人間国宝・照喜名朝一先生と再会。 2年前の「となきまつり」ステージで共演したご縁

 

 

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登川琉球民謡コンクールで優秀賞をいただいた2006年 。宗家・登川誠仁先生と。


 

 

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